講師紹介

成田 稔(塾長)
県立船橋高校卒、早稲田大学第一文学部卒

 

略歴

船橋市で生まれ育ち、船橋市の公立中学を卒業し、県立船橋高校へ進学。卒業後大学へ進学するも、学部変更を考え退学し、再受験後早稲田大学第一文学部に入学。

大学在学中より、御茶ノ水と高円寺の進学塾にて、11年間、高3生に構造分析を媒介とするいわゆる「訳読式受験英語」を指導し、東大、京大、一橋、東工大、国公立医学部、早慶上智等難関大学へ多数の受験生を導き現役合格を実現。

大手動画サイトのコンテンツが充実し始めた2010年頃から、語学教育をめぐるテクノロジー的環境の変化を目の当たりにし、「訳読式受験英語」からの離脱を探り始める。ネットから膨大な量の情報を収集し、英語学習関連の書籍を一通り読み、自らも実験台になりながら独自に研究を続ける中、その「離脱」の妥当性と必要性に行き当たる。 

 

ご挨拶

明治時代、かつて日本には、「正則英語」と呼ばれる外国語学習法がありました。これは、「文字」を意味表象の主体としたいわゆる「訳読式学習法」ではなく、「音」を意味表象の主体とする学習法でした。

他方、SVOC等の構造分析を媒介とし、句や節をくくって役割を与え、暗記した日本語に置き換えながら主に「文字」を読んでいく「訳読式学習法」は、当時「正則英語」に対し「変則英語」と呼ばれ、基本的にはこの「変則英語」が日本の英語教育として長年定着し、多かれ少なかれ現在でも広く流布しています。

「変則英語」としての英語教育が、日本人の英語レベルを停滞させ、運用可能な語学習得にほとんど成果を上げられなかったことは有名ですが、それでもこのやり方が採用され、また拡大再生産され続けてきたことにはいくつか理由があります。

今そのうちの1つを端的に言うとすれば、例えば長期留学などのごく特殊な状況を除き、「音」を意味表象の主体とする「正則英語」的学習法がほとんど不可能であったからだと言えるでしょう。というのも、この「正則英語」的やり方で外国語を学ぶ場合には、ある一定の質の、かつ膨大な量の「音声」を絶対的に必要とするのですが、それを確保することがほんの少し前までは非常に難しかったからです。

 

周知の通り、ネットを中心とするテクノロジーの発達に伴い、現在その学習環境と条件が急速に変わりつつあります。今や英語を教える各種教育機関においては、従来の教授法からの脱却を求められ、大学受験において必要とされる能力も、「訳読」の能力からいわゆるLSRW「英語4技能」へと移行しています。

これは、単なるグローバル化への対応といった消極的処置の結果ではありません。 

制度上の改革も含め、この英語教育全般をめぐる一連の変化は、「本質的な意味で外国語習得が可能になったことによる必然的結果」と言えるのです。言い換えれば、主にネットの普及とテクノロジーの発達に従い、ある一定の質の、かつ膨大な量の「音声」の確保が可能となったため、やり方さえ間違えなければ、「音」を意味表象の主体とする「正則」的方法で英語を学ぶことができるようになった、つまり、ようやく誰もが本当に「英語を聞けて、しゃべれて、読めて、書けるようになった」その結果なのだ、と言っていいでしょう。

 

教育者にとってその教育体系を見直すことは常に必要なことです。しかしながら、現在英語教育において求められているのは、体系の「見直し」ではなく、長年培われてきたその体系からの「離脱」という選択です。そしてその選択ができている教育機関は、今の所、残念ながらほんの一握りしかありません。

世界的水準で言ってごく「真っ当なレベル」の、「運用可能な英語」を身に付けられる可能性を目の前に据えられた現在のような時代にあって、あえて旧来の「訳読式英語教育=変則英語」によって「水準の低い、使えない英語」を身に付ける道を選択するというのは、昨今では受験戦略上のみならず、将来的に見てもおよそ賢明な選択とは言えません。

成英会では、日本でこれまで教えられてきた「変則英語」すなわち「訳読式英語教育」の体系知識をいわば昇華する形で、方法としてはそこから離脱した、「音を意味表象の主体とする本質的英語教育」を提供します。聞けてしゃべれて、読めて書ける。そんな当たり前の、小手先の技術ではない、どんな受験形態にも対応できる「本質的な英語」習得と、国内外を問わず、最難関大学を目指す志ある受験生に、その現役合格実現のための高度な英語力醸成を、成英会は請け負います。 


令和元年七月  

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ロゴマークについて

お皿のような形をした「うつわ」の中にある「人」は、やがてその「うつわ」を突き破り超えて、英字の綴られた天井を押し上げます。「人」の左右にある枝葉が上に伸びていくと、それは「英」、すなわち「英でた(秀でた)人に成る」、そのような想いがロゴとして具象化されています。